2015年9月6日日曜日
それでも葛藤から逃げない<エヴァコラボに寄せて
パズドラエヴァコラボといえば
「G線上のアリア」と「第九」
その音楽には最初のコラボ時から
不満を持ってる人が多かった
でも、私は・・・・あの当時から・・・・
この音楽の選び方こそ、
使徒と戦う時のシンジ達の視点に
シンクロさせてくれる仕掛けだなぁ
って感じてたの
なぜなら、
エヴァンゲリオンは結局、
「補完された世界」を拒絶する話だから・・・・
使徒は補完された世界に
誘うために戦いを挑んで来てるんだから
眠るような心地よい様な気分にさせられるけど、
どこかそのまま引きずられちゃ駄目
って警鐘を感じるほど耳障りな
そんな調べをまとってるはずなのよ
ね、こっから先を読んで
もう一度、あの音楽を聞きにダンジョンへ行ってみて
(こっからエヴァ最終14巻の抜粋です
読んでない人の楽しみの邪魔をしちゃうので
ここからは読まないでね
念のためにかなり空けて書くね
著作権は作者さまにあります、
コピーライトは尊重してね)
ねっ、こんな風に柔らかく拒絶するの
前数ページに渡ってこのシーンに代表される
補完されすべてが一つになった世界で
それは誰も苦しまない世界という描写があって・・・・
それはシンジの望んでた世界のはずなのに
それなのに、シンジはレイの最後のこの誘いをふりきって・・・・
こう続けるの
そして、世界に一人の人間として生まれ直すの
さぁ、ダンジョンに入ってきて
ね?あの音楽じゃないとって感じなかった?
戦いに没頭することに
目の前の誘いを忘れてただ酔える戦闘曲じゃ
あの戦いの日々の中で「逃げちゃ駄目だ」
って自分をはげますシンジの
心の葛藤が感じられなくなるでしょう?
私は、パズドラのエヴァコラボほど
シンジの葛藤を感じさせてくれるものはない
って感じます
今はね
多くの人が自分こそ消費者代表になった方が
自分だけ傷つかず得をすると気づいてて
毎日の様に消費者代表の自分に
世界を補完させようと動きが起きる時代です
企業も、自分たちが好き勝手したいだけなのに
まるでおとり捜査に潜ったFBIみたいに
消費者代表の顔をしたものが増えてます
でも、それって本当に傷つかずにすむんでしょうか?
おとり捜査のFBIが潜入した先の
マフィアにばれれば多分生きて帰れない様に
消費者は代表の顔を騙る企業には
それがバレた時は報復にでるでしょう
ばれたら破滅ってわかっていても
ただ
怖い
自分だけは
戦闘曲をがんがんならして
パチンコ屋のように
傷つく可能性を考えられなくして
消費者の代表の隠れ蓑を着て
酔ったまま逃げていたい
ってほどですよね
そんな時は「逃げちゃ駄目だ」
ってシンジのセリフを口にして
今対峙してる相手に
向い合ってみてください
相手もあなたと向かい合うのを
怖がってるのが感じられませんか
貴方しか目の前の人を
安心させることが出来ない
ってことに思い至りませんか?
それがinside outの視点です
逃げたいけど、逃げちゃ駄目ってなるでしょう?
それが葛藤です
そして、今は相手しか
貴方を安心させることが出来ない
ってことに、今度は思い至るから
貴方はそこで、
相手に向かってアクションを出し
相手のレスを待つんです
その繰り返しが、
コミュニケーションです
エヴァンゲリオンは私たちに
恐怖と同居したまま世界と関わり続ける大切さを
こわごわと、投げかけてくれます
inside outの心の姿勢に気づかせてくれます
エヴァコラボ
もう一度戻ってきてくださってありがとう
人と関わるのは傷つくにきまってること
それは誰しにも深い深い暗闇です
それでも人と関わリ続けるのは
傷の痛みを
束の間忘れさせてくれるのも人だから・・・・
「闇の向こうに僕がいるけど怖い?」
って私にかつて震える声で投げかけた人がいました
その時、闇は光りました
補完されてない世界なのに
闇は光りました
「怖くないわよ」
ってやっぱり震える声で返してる私がいました
信じようとさせることが出来たと、
ほっとついた彼の溜息が耳をくすぐりました