2013年4月24日水曜日

シェアしたい写真とその向こうの気持ち


さっき、仕事合間にちょっと休憩しようかと
Redemption Cemetery: Salvation of the Lost Collector's Edition
ってゲームをあけてゲームをはじめようとしたら

こんなものを見つけちゃったの
それに泣いたあと、アソシエーション(関連)して
なんか言葉が生まれたのでシェアしちゃうわ

いつもは興味のない人も暇な時読んでくれると嬉しいなっと
(赤で隠したとこは私のパズドラHNが入ってるからで意味ないわ)



訳(ERSを大好きでいてくれる・・・さんへ
  このゲーム選んでくれてありがとう、
  私たち心を込めてつくったから、選んでくれたってことはいっぱいの意味あるよ

   Redemption Cemetery: Salvation of the Lostってゲームはつくるのに365日かかってる
  そうなんだよ、ほとんど丁度一年だよね
  長く感じるだろう?でも、うちは大チームだから(分業だからそれほどでもないんだ)
  大チームだけど、一つのゴールに向かってるよ
  そのゴールはね、君たちが楽しめて、知的気分が満足出来るゲームをつくろうってことさ

  勿論、私たちがつくるゲームなら全て、君達が楽しんでるわけじゃない
  って知ってるよ、でも、知ってほしいんだ
   私たちは絶対に君達をうならせるって努力をやめないって
  
   結局さ、君達が私たちをうならせてるんだと思う!

   君たちがゲーム製作者としての我々が
   学んだり成長したりするのを助けてくれるんだから
   それにね、日常こそが我々に新しいシディアと新しい世界を持ってきてくれるよ
   私たちは君たちがいなくては、何も出来ない!

   ERSチームより)



ゲーム系で私がもう長い間尊敬してるチャネルがある





大きな半漁人のロゴで一目見れば
ああ、ああ、知ってる知ってる
ってゲームで遊びなれた人ならいうだろう
Big Fish Gamesがそのチャネルだ

彼らは、自らもゲーム製作会社だけど、

配給会社というチャネルとして、10カ国で
エンドユーザーとゲーム製作会社をつないでくれる

その役割をまっとうしてるからこそ
もう8年ほども、
PCゲームポータールとして
不動の位置を保ってる

私はもともとgamehouseを配給会社として
ゲームを買っていたけど・・・
gamehouseの妙なスパイウェアに頭に来たころ
Big Fish Gamesの応対の細やかさが気に入って
2007年からこちらでゲームを買う様になった

チャネルとして彼らが凄い
って思える理由はゲームレビューに
ネガティブキャンペーン(嫌いなものを排除したい破壊活動)ではなく
クチコミ(建設的な意見交換)が起こってるのを見れば
私のつたない説明なんかよりも
先ず、一目瞭然なんじゃないだろうか

別に書いたからって
ただでゲームがもらえるわけでもないのに
「いいね」って押す気楽さのある時代に
書いてくれる人が後をたたない

何故?

製作会社に声が伝わり、反映し、
次のゲームが改良されるから

ってだけでなく

ゲームクレッジットを見れば分かる様に
自らもゲーム製作会社っていう技術を
惜しみなく分け与えてでも、
彼らはユーザーの声を
各ゲームに反映させる手伝いをしてるから

その向こうで

自分が書くことで、ゲーム製作会社が育って
自分を含めみんなが楽しいゲームで遊べることに
自分が貢献してるんだ
ってユーザーは満足できるから

って感じる

それが、ユーザーにとっての書く報酬なんだと思う


結果として、

ゲーム製作会社は
ユーザーの顔色を伺って媚びて
試行錯誤する必要がない

っていう建設的な環境でゲーム製作が出来ている

Big Fishはチャネルとして
建設的な環境をサポートするために
色んなシステムを配給サイトにつくってる


>感想を読む前にスターレイトで概要を読めるシステム
 人によってはストーリー重視の人もいれば
 ヴィジュアル重視の人もいるだろう
 好き嫌いでゲームをピックアップできるし
 最終のスターレイトがフェアに思える
>購買したゲームをいつでも何度でもダウンロードできるシステム
 家庭ゲームのソフトと違って
 簡単にダウンロード出来る分
 ないがしろにされがちだったのを防いだと思う 
>最初の1時間はただでゲームを試せるシステム
 一時間ただで出来る分
 新進のゲーム製作会社のまだ少々つたないゲームの感想を
 ユーザーに出してもらってもネガティブキャンペーンにならない
 ってメリットがある
>フォーラム内で攻略のやりとりと
>テクニカルサポートを分けてるシステム
>そして、walkthroughを出来るだけ書く
 テクニカルな問題には迅速に対応できるし
 ユーザー同士の攻略探しの邪魔はしない 
 交流したくない人のためには
 ゲーームを最後まで楽しんでもらうために
>ダウンロードしたゲームが動かない原因を診断するソフト
 テクニカルの問い合わせをすると
 まず、この診断ソフトをくれる
 その結果を見ながら、
 チャットでマンツーマンで
 アンインストールした後
 どのファイルを更に取り除けばいいか
 丁寧に教えてくれる
>彼ら独自のジャンル分けされたゲームアーカイブ
 もともとHOGを世に生み出した彼らは
 今でこそ主流になってるけど、独自のジャンルわけを
 ユーザーの好みの視点で持っている
>売れ筋のゲームが一目で分かるトップ10
 これは好き嫌いではなく純粋に購買された統計で出てる
 感想の好き嫌いと、購買の有無に嘘がなくて有難い
>毎月のカレンダーと一日一個配給されるゲームの一覧
 まとめてお試しや、購買が出来る様にしてくれてる
>三個分の普通ゲームに一枚フリーゲームがついてくる
 新しいゲームに冒険してほしいんだと思う
>毎日、朝3時(アメリカ時間)になると
>自動的に今日配給されるゲームに必ず変わるシステム
 どのゲームも公平に扱われてる気がする
 

そして、

>アイフォンアプリ内、課金可能システム

これをアップルに納得させたのは実は
Big Fish Gamesの諦めない交渉だった
認められては、駄目といわれを繰り返し、
2、3回やりとりをしただろうか・・・
その結果
今では当たり前の様に許されてる
アプリ内課金システムがある

これが認められてなければ
実はパズドラもない

ここでも、彼らはきちんとチャネルとして
エンドユーザーの意見が反映しやすいシステムに貢献してる

課金システムは、
もっとやりたかったら買ってね
ってシステムで

本当は、買わないと出来なくなるよ
ってユーザーを脅してお金を巻き上げるシステムじゃない

そんなことしなくても、
ユーザーは楽しければ買う

そして、

製作会社にもユーザーにも偏らない位置を
チャネルが保つことでユーザーも製作会社も育つ

冒頭のERSという製作会社は
決してユーザー重視の謙虚な会社ではなかった

アーチストの傲慢さに似て
自分たちがつくれば売れる
Big Fish Gamesを儲けさせてるのは
これだけゲーム量産を出来てる自分たち
っていう傲慢な杜撰さを感じさせられたこともある

ものすごく面白いゲームもあるけど、
どのゲームも面白いとは決して言えない

でも、今

彼らがユーザーにこうして手紙を書くのは
Big Fish Gamesが、両サイドと中立を保ち
ちゃんとチャネルだったからじゃないだろうか

面白くてそれこそ夢中になってれば
お試し時間の一時間が終わったぐらいの時間じゃ
ユーザーは感想を書きには来ない
それこそ、そっから買って朝の8時くらいまで
夢中で遊んでたりする
でも、ミディオカ(そこそこ)って感じれば
二時間後ぐらいには感想が並ぶ
期待してた分、ここが面白くない
っていうのも正直に書かれる

現実を直視するしかない容赦のないシステム

そんな中で一製作会社が育ったんだと思う

そして、なんかユーザーに伝えたくなったんだと思う

今、パズドラに必要なのは
Big Fish Gamesの様に製作会社、ユーザー
どちらサイドにも中立に対等を保て
きちんと双方をつないでくれるチャネルだと思う

中立どころか、自分たちの好き嫌いだけで動く
自分たちこそが取捨選択権をもつ選民とでも
勘違いしてるチャネルは、
それこそ、邪魔にしかならない

(気づいて、あのチャネル会社もも早く育ってほしい
 って思ってるから言ってるんで
 ネガティブキャンペーンをしてるつもりはないですので
 この意見を全否定とはとらないでね)

それは、建設的な環境を壊し、
ネガティブキャンペーンしか起こさせない

そして、それは世界にも言える

投資会社もコンサルも問屋も
配給会社もモール運営会社も広告会社も
ワイヤレス電話回線会社も
色んな企業がチャネルとしての役割を持ってる

自分が儲けることに夢中で
忘れてはいないだろうか?

evernoteの投資会社でさえ
ユーザーが何を望んで
投資が入る前までの
evernoteをつかってくれたか
っていうこと抜きには
成長戦略は押し付けられない

それがチャネルの責任だ

誰もがアップルの様に
自分とこ独自の店舗を持てるわけじゃない
どうしてもチャネルが必要だ

だから、チャネルになる会社は
ものすごく難しいことだけど
双方に対等であり続けることを要求され続けるし、

だから、チャネルをお願いする会社は

コトラーのマーケティング3.0じゃないけど
チャネルエンパワーメントのセオリーをきちんとつくって
自社とも、ユーザーとも対等になってくれない会社に

絶対にお願いすべきじゃないし

だから、エンドユーザー(カスタマー)は
チャネルを通じてメーカーに通じられる
ってことを思い出してほしい


市場の飽和の大半は
それで解決するんじゃないか

そんな風に思う

コンサル会社のマーケターとして
自分が市場を開くお手伝いをしたメーカーが
彼らのカスタマーにこういう御礼をいう日が
来る様にチャネルとして、
やれるだけのことはやっていくけど

今日はBig Fish Gamesがなんだか羨ましい

*これを読んだゲーム製作会社を含む
 メーカー系の企業さん
 ERSの挨拶だけ真似しても無駄
 ってことは自明ですよね
 そんなまやかしを薦めてるわけじゃないですよ
 ユーザーは見抜きます(保証する)
 こんなご時勢なので、念のため