2012年12月30日日曜日

トラフィックをつなぐ権利はユーザーのもの

*マーケティングの話、特にトラフィックをつなぐ権利の話です

今年の1月、もう11ヶ月前に
オバマ大統領はState of Unionで言いました
infrastructureが大事なので擁護していきたいと、
彼は交通の話をしていたんだけど・・・

そこから三日の間に
google,twitterとfacebookをはじめとして
多くのインターネット企業が自分たちこそは
インフラだと名乗る一行を
会社概要や事業概要につけました


情報インフラというのが表の触れ込みですが、
あの演説で彼らが認識したのは
インターネット上のプラットフォームは
人間の移動を制するインフラになりうる
ってことです

人間の移動と情報の移動が同時におこる
クチコミという現象にマーケターが注目してたので
わかりやすかったんだと思います

そして、どのプラットフォームを運営する会社も、
その移動を制する(トラフィックをつなぐ)権利は
ユーザーではなく自分の会社にこそある
って傲慢にも都合のいいように勘違いしました

一方、まだユニークアクセス数(トラフィック)を持ってない
インターネット参入企業もトラフィックが全ての気分になり、
どうにかして既存のトラフィックを借り(盗む)ようと必死になってます

そんな中、twitterは、twitter内でのメールアドレス検索機能を
他社のSNSがつけられなくしてしまいました
(特に、pinterest instagramへの流出を防ぐために)

これがトラフィックの囲い込みのはじまりです

続いてfacebookもその処置をし、追随する企業も増え、
トラフィックを囲い込むのが主流になってます

その結果ますますトラフィックさえあれば
っていう風潮が強くなってます

また、一方、

トラフィックをつなぎ返る時に
マーケティングアクティビティをさせる
ってことが出来るんじゃないか
ってこれらの企業は思いつきました

(もともとマーケティングの二大要素は
 売り物とそこへ人を導くということですから)
 

それが、今年は特に、
オプトイン違反をそこここで起こし
今や訴訟にまで発展してます

トラフィックに加入する時にはなかったはずの、
「貴方の写真を広告に使うかも」とかの一行を足したり、
「これからは個人情報を晒さないと使えません」って一行が足されたり
それこそ身勝手な改正があちこちで起きてます

何故、こんなことが起きるか、

それは、トラフィックさえ大量手に入れればこっちのもんだ
そこから、何に使うかは考えればいい
っていう数の論理でIT企業が動いてるからです

彼らの多くはラフィックさえ手に入ればお金が大量に儲かる
っていう 「とらぬたぬきの皮算用」をしてるんです

投資家さんたちも何故か、
トラフィックを持ってるとこからはひくにひけない状況で
一方で、ヴェンチャーに早くこのトラフィックをお金にしろ
ってせっつく様になってます

(GoogleとAmazonは違います、最初からビジネスモデルがあります)

だから企業は

何に使用するために人を集めてるのか
っていうのを考え付いた時に規約を変えてきます

その際の共通点も、トラフィックを盗む時の共通点も

彼らがトラフィックを失わないためにユーザーに
もう一回選び直しをさせないようにカモフラージュしてる
って点です

「出来る様になることのよい事や、特典しか見せず
 危機になる情報を教えてくれない」ってカモフラージュ方法をとってます

私は呼びかけます

トラフィックをつなぐ危機を知って
どうかユーザー一人ひとりが自分で危機管理をしてくださいと

どうか企業の投資家の勘違いに巻き込まれないでくださいと

パズドラはいつのまにか大トラフィックになりました
どんなデモグラなのかは別にするけど人数だけは凄いです

そこに目をけてくる企業はこれからも増えるでしょう

運営会社がチャネルに利用されるのは
チェネルセオリーでどう他社に一線ひくのかを
全くつくってないせいだろうから
自業自得なのでどうでもいんですけど・・・

ユーザーが何も気づかずに
とんでもないとこと
気がついたらつないじゃってしまうのは
それで予想もつかない危険に巻き込まれるのは
出来れば防ぐことが出来ないかしら
って感じます

例えば、この間気づいたのは、
特典がほしければ、twitterアカウントを入れろ
っていうものです

その先はダイエット等の薬品を買えるショップになってました

あぁ、この会社は、
新しいショップにパズドラのトラフィックを流してやろう
うまくいけば twitterもとってやろう
って思ったんだなぁっ、でも
新しいショップ(モール化させるんでしょ)はご他聞にもれず
最初は、なんとなく怪しい医薬用品系しか加入してくれなかったから
まずこっからはじめてみましょうか
とりあえず、てっとり早くトラフィック集めないと
集めたクライアントに逃げられる、だからパズドラ狙ってしまえ
って事なんでしょうが・・・・

青少年の薬物依存がダイエット薬品への依存から発展してる
ってこととかは考慮もしてないんだろうなぁって怖くなります

 ゲームをしてただけなのに、気がついたら・・・・
・・・・・・なんて恐ろしすぎて考えたくもありません

多分件の企業は twitterを入れることを選ばせてるから
嫌だったら入れなかったらいいしと思ってるんだろうけど
twitterを入れる危険が知られてない以上、

 企業側の都合だけで要求するにはtwitterは本当は重いアカウントです
まして、facebookを同じアカウントで登録したとかなってたら危機は増える一方です
もしかしたら、お友達も巻き込んでしまうかもしれません

でも、アカウントを入れることが
何に波及するのか気づいてない人が大半ですよね

本当は企業が気づくべきなんでしょうが、


でも、企業は何故かみなさん「お乞食さん」の様に
自分たちに人が努力して築いたつながりの
恩恵を受ける権利があると思いがちで
妙なシェアの論理(その実テリトリー侵害)が主流な以上、
そこは、恥がなさそうで変わりそうにないので・・・・
(精一杯の嫌味です、恥があれば
 こんな事言われたくないから、変わるだろう
 と期待してます)

ユーザーのみなさん、ここは賢くなりましょうよ==============

1)ご自分のSNSをアカウント毎に整理しましょう
  誰とどんな目的でつながるためのアカウントか
  どこまでつながる範囲を広げてもいいかは選んでおきましょう

 また、自分のプラットフォーム内の情報は
 誰に権利があるのかをきちんと確かめておきましょう

 (パズドラの場合はアップルがビッグフィッシュにはじめて
  アプリ内課金をOKを出した規約上に明記してあるはずです)

2)匿名でいい時は試すための捨てアカウントをつくりましょう
  試しにつないでみても、貴方の内堀には
  絶対に侵入できないものを用意してから試してください

  匿名の安全性は貴方の権利です

3)個人情報を天守閣、内堀内、外堀内に分けて整理しておきましょう

4)オプトインを規約上変えて来たら、
  その度に、面倒でも一回切れたと判断し、
  つなぐことを選び直す癖をつけましょう

  妙なマーケティングアクティビティに知らずして参加させられることがなくなります

  ごまかせないと知れば企業も情報公開してくるしかないんです

5)ビジネスモデル上、二番煎じをしている企業には警戒しましょう

 こういう企業は特に、
 人のもので恩恵を受けることを当然の権利と考えがちです
 あそこがあのビジネスモデルであたったからうちもやる
 ってことを平気で考えます
 だから、全くモラルがないことをして来るし、貴方の危機には興味がないです

6)大学サークルのりのまま運営している企業には警戒しましょう

 例えば、Facebookは働き出してからは好き勝手な事を書かれると、
 企業としては、企業信用に傷がつくので、一線を覚えさせるコーチングをしますが、
 大学のサークルで好き勝手な事を言ってても問題ないです

 彼らは一線をひく必要がなかったから考えもしないんです

 一線をひくことを知らない人たちには、危機の一線も見えることはありません

 目先の好き嫌いだけで取引先を選んだりしてる企業が
 大学サークル延長のヴェンチャーの中には残念ながらあります

 彼らが会社運営は信用が大事と気づくまでは、(いつかは気づくしかないです)
 どうか巻き込まれないように自分で一線をひく様にしましょう

7)未青年のユーザーの方の親御さんたち、
  どうか一度彼らと1)-6)を一緒に組み立ててあげてください

===========================

これらならできそうでしょ?

  アメリカでは仕事探しのクレイグリスト
  っていうプラットフォームが
  犯罪の温床になったこともありました
  連続殺人、レイプいろんな事が起きました
  気楽に探せる半面、一線を見誤ると
  こんな目的があるものさえ危険なんです
  
  Facebookは個人情報を晒してるという安心感から
  誰もが嘘はついてないと思いがちですが、
  実は、匿名をつくって登録して詐欺をしてる人もいるそうです
  その安心感がかえって危ないことになります
  匿名の虚偽性はインターネット上には潜んでいます

  両方ともブラインドトラストが招く危機で、
  その危機はいつも残念ながらすぐそこにあります

  夜中の3時に女性一人でバーに残ると馬鹿なんてわかり易い危険ではないですが、
  実際の線が見えない分、急に危険区域に入ってたりします

そして・・・

  危険はいつも責任の一線が曖昧なところに潜んでいます

  多くの企業は勘違いしてますが

  トラフィックをつなぐ権利はユーザーのものです


  同時に、

  つなぎ変えることは、貴方に、それで生ずる危機管理の責任を返します

  その責任は面倒でもインターネットを使用する以上、回避できません

  企業はトラフィックをつなぐ権利だけを奪って
  危機管理の責任を果たす気がないことに今一度目をとめてください
  
 一線をひくことで危機回避できるのは実生活と同じで貴方しかいませんよぉ

 渡さなければ個人情報は生活空間は匿名の他者に漏れないんです


  一回危機管理して一線ひいてしまえば、ほけほけしてて大丈夫です

  これからもパズドラユーザーってだけで
  トラフィックを狙う人たちと遭遇する機会は増えるでしょう

  皆様の安全を心から願ってます